【3月22日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)の株主は21日、イーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)の報酬を成果に完全に連動させる案を承認した。時価総額が10倍超になる必要があるが、マスク氏は500億ドル(5兆3000億円)以上の報酬を得る可能性もある。

 テスラの広報担当者は、マスク氏の今後10年間の株価・業績連動型報酬に関する提案を同社の株主が承認したと認めた。報酬は「時価総額や、テスラを世界で最も価値ある企業の一つにする上で節目となる業績」に連動する。

 テスラの時価総額が6500億ドル(約69兆円)まで膨らみ、売上高と利益率が一定水準に達すれば、報酬は総額500億ドルを上回る可能性がある。

 一方、テスラは、マスク氏はただCEOを務めているだけでは「給料や現金のボーナス、株式といった報酬は保証されない」と強調。株主が「非常に素晴らしい」利益を手にした場合にのみマスク氏に報酬が支払われると述べている。

 報酬の巨額さに加え、実際にマスク氏の意欲につながるか疑問があるとして、2つの機関投資家が提案に反対したと伝えられる。(c)AFP