【3月21日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領とつながりのあるデータ分析会社がフェイスブック(Facebook)利用者5000万人のデータを不正に取得・使用したとされる問題で、フェイスブックは20日、「だまされた」ことに「激怒」していると表明した。

 フェイスブックは声明で「社全体がだまされたと激怒している。われわれは人々の情報を保護する方針を精力的に施行することに尽力しており、これを実現するため必要なあらゆる措置を講じる」と表明した。

 データの不正取得・使用が疑われているのは、2016年の米大統領選挙でトランプ陣営に雇われた英データ分析・政治コンサルティング企業、ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)。

 フェイスブックはこの声明で、事件の責任がケンブリッジ・アナリティカにあると主張したとみられる。

 さらに声明は、ケンブリッジ・アナリティカは学術研究者からのデータを不正使用したことにより、フェイスブックの規約に違反したと指摘している。

 声明は、同社のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)やシェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)最高執行責任者(COO)らは「この問題の深刻さを理解しており、すべての事実を把握し、前に進むための適切な行動を取るため、昼夜取り組んでいる」と説明した。(c)AFP