【3月20日 AFP】女優らからセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を告発された米ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏らが立ち上げた映画会社ワインスタイン・カンパニー(The Weinstein Company)は19日、破産法の適用を申請したと発表した。同社はワインスタイン氏のセクハラ報道を受けて昨年10月に同氏を解雇しており、それから半年足らずでの経営破綻となった。

 ワインスタイン・カンパニーはまた、セクハラ被害を口外できないようにワインスタイン氏が女優たちと交わしていた守秘義務契約を即時解除すると明らかにした。これにより女性たちは報復を恐れず同氏からの被害を訴えることが可能となる。

 同社は声明で「わが社は破産に向かうことになるが、今後も責任を持って債権者のために企業価値を最大限まで高め、すべての被害者のために正義を追求する」と表明した。

 また、テキサス(Texas)を拠点とする未公開株式投資会社「ランターン・キャピタル・パートナーズ(Lantern Capital Partners)」の関連会社とストーキング・ホース契約(破産を申請した企業が買い手候補と結ぶ仮契約)を結んだと明らかにした。

 ワインスタイン・カンパニーによると、デラウェア州の破産裁判所の許可が下りれば、条件に従って同社の資産はランターン・キャピタルに売却されるという。(c)AFP