【3月20日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)は19日、ティロン・ルー(Tyronn Lue)ヘッドコーチ(HC)が健康問題を理由に休養を取ると発表した。

 キャバリアーズが114-109でシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)に勝利した17日の試合で、ルーHCは体調不良を訴えてハーフタイムに試合を後にした。同HCは先月6日に行われたオーランド・マジック(Orlando Magic)戦の試合中にコートを後にしていたほか、昨年12月のブルズ戦でも不在にしており、チームの仕事を離れるのはこれが今季3回目となる。

 ルーHCは19日に発表した声明の中でで、原因不明の胸の痛みを患っているため、指揮官の仕事から離れることを明らかにし、「担当医とコービー・アルトマン(Koby Altman)ゼネラルマネジャー(GM)と何度も話し合いを重ねた結果、チームと自分自身の健康にとって最善であるのは、しばらく私がコーチの仕事を離れることだと判断した。残りのシーズンも指揮が執れるよう、もっと体力をつけて健康な体を築いていくことに専念する」と述べた。

 現在40歳のルーHCは、「胸の痛みに加えて、ほかにも厄介な症状に見舞われていて、1年を通して睡眠不足に陥っている。あらゆる検査を受けたが、具体的な原因が判明していない」とすると、休養で体が回復したら復帰する意向を示し、「目標は体力をつけて健康な体を取り戻し、これからもこのチームを率いて優勝を目指すことだ」と語った。

 昨季のNBAファイナルで敗れたキャバリアーズが4年連続のプレーオフ進出を目指しているなか、米スポーツ専門チャンネルESPNは、ルーHCが来月のプレーオフ開幕には間に合う見通しであると伝えている。

 キャバリアーズの大黒柱レブロン・ジェームズ(LeBron James)は、ルーHCの離脱を受けてチームが「強くなる」必要があるという決意を示し、「つらい状況だ。チームで最も頼りになる選手を失ったに等しい。彼は自分たちにとって船長であり、この3年間ずっとチームを導いてくれているんだ」と語った。

「全員が強くならなければいけない。コーチ陣は試練に向けて準備を進めてくれており、自分たちも選手として仕事をこなしていく必要がある。だけど、(ルーHCの)健康が最も大切なことだ。彼が戻ってくることを心待ちにしている」(c)AFP