【3月20日 AFP】サッカーフランス代表のディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は19日、同国代表のMFポール・ポグバ(Paul Pogba)について、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)での現在の扱いに「満足していない」との見解を示した。

 現在25歳のポグバは、2016年にイタリア・セリエAのユベントス(Juventus)から当時の世界最高額となる移籍金8930万ユーロ(約130億円)でユナイテッドに加入。しかし、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督はマルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)や21歳のスコット・マクトミネイ(Scott McTominay)を起用することが多く、今季先発出場したのは24試合にとどまっている。

 ポグバはまた、セビージャFC(Sevilla FC)に敗退した欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝トーナメント1回戦では先発から外されており、17日に行われたイングランドFAカップ(FA Cup 2017-18)準々決勝のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦でも起用されることはなかった。

 今月末に親善試合を控え、記者会見に臨んだデシャン監督は「現状の理由は分からない」と前置きすると、「ポールとはまだ話していない。これから、いろいろ聞くことになるだろう。しかし、彼がこの状況に満足していないのは当然のことだ。こうなった原因については、いろいろな理由があるのだろう」と述べた。

 デシャン監督はその一方で、モウリーニョ監督とポグバとの間に確執がある可能性については一蹴し、「トレーニングキャンプでは、選手たちの気持ちを推し量るためにたくさん話し合っている。ポールに限ったことではない」と語った。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)で優勝候補の一角に挙げられているフランスは、23日に仏パリでコロンビアと、27日にはロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)でロシアと対戦する。(c)AFP