【3月20日 AFP】シリアの首都ダマスカス近郊の東グータ(Eastern Ghouta)地区で19日、学校が空爆を受け、校舎の地下室を避難所として使っていた子ども15人と女性2人が死亡した。在英NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が発表した。

 反体制派が掌握していた東グータでは、シリア政府軍が同盟関係にある民兵組織と共に先月18日から激しい地上作戦と空爆を展開し、これまでに8割以上を制圧している。

 監視団によると、空爆を受けたのは主要都市アルビン(Arbin)。攻撃機の飛行パターンや使用弾薬、機種を基に空爆を分析している同監視団は、19日夜の空爆はロシア軍が実施した疑いがあるとしている。

 ロシア政府は、シリア政府軍による東グータの武装勢力掃討を支援していることは認めているものの、民間人を標的とした空爆の事実はないと否定している。(c)AFP