【3月20日 AFP】連続爆破事件に揺れる米南部テキサス州の州都オースティン(Austin)で18日夜、今月4件目となる爆発があり、2人が負傷した。警察は、今回使用された爆弾では仕掛け線が使われていたことから、手口が巧妙化しているとの見方を示している。

 先に発生した3件の爆発では、住宅の玄関に置かれた小包が爆発し、合わせて2人が死亡。犠牲者がいずれも黒人男性で、負傷した女性1人もヒスパニック系だったことから、ヘイトクライム(憎悪犯罪)の可能性が浮上していた。

 しかしオースティン警察は、犯行の動機は現在も特定できていないと説明。18日に同市南西部で発生した爆発では、歩道を歩いていたいずれも20代の白人男性2人が、仕掛け線によって起爆された爆弾によって負傷したことから、犯行は「無差別」とみられるとの見解を示した。

 警察は今回の爆発について、「容疑者が用いる手口に変化があったことは間違いない」と述べ、犯行に仕掛け線が使われたことから、犯人は「より高度な知識と、より高度な技能」を持つ人物であることが示されたとしている。(c)AFP