【3月19日 AFP】ロシア大統領選挙の投票が行われた18日、フランスの有名俳優でロシア市民権を取得しているジェラール・ドパルデュー(Gerard Depardieu)氏(69)がパリにある在仏ロシア大使館を訪れ、自身の1票を投じた。

 ドパルデュー氏は2012年、当時の社会党政権による税率引き上げに反発。仏旅券を放棄してベルギーに移住すると宣言し、物議を醸していた。翌13年、交友関係にあるロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領から、同国旅券の発給を受けた。

 在仏ロシア大使館はツイッター(Twitter)に、ファー付きのコート姿で額にサングラスを載せたドパルデュー氏が投票箱に票を投じる写真を投稿。「ジェラール・ドパルデュー氏が当館で、ロシア大統領選の投票をしました。来てください!」と記して在仏ロシア人らに投票を呼び掛けた。

 ロシア政府系テレビ局「RT」の記者が投票の瞬間を収めた動画をツイートすると、仏ニュースサイトでも採り上げられ拡散。

 ただこれに対して示された反応は、多くが否定的なものだった。あるユーザーはフランス語で、「他人を侮辱するのは趣味じゃないが、この男は裏切り者だと私は思う」とツイート。また、嘔吐(おうと)する人のGIFを投稿した人もいた。(c)AFP