【3月19日 AFP】韓国の次期大統領候補と目されていた有力政治家で、元秘書を含む女性2人から性的暴行を告発された忠清南道(South Chungcheong Province)の前知事、安熙正(アン・ヒジョン、Ahn Hee-jung)氏(52)が19日、性行為は合意だったとして、容疑を否認した。

 安氏は検察当局による聴取を受ける前に報道陣に対し、性行為は「合意」の上で行われたと語った。

 安氏の秘書だったキム・ジウン(Kim Ji-eun)氏はテレビ番組に出演し、昨年6月に採用されて以降、安氏から4回にわたって性的暴行を受けたと告発した。

 これを受けて国内で非難の声が上がり、安氏は知事を辞職し、政界からの引退を発表。フェイスブック(Facebook)に謝罪文を投稿し、「愚かな行為の許し」を求めた。

 安氏が運営する政策シンクタンクに勤務する別の女性も同氏から性的暴行を複数回受けたと告発している。

 しかし安氏はこれらの疑惑を否定。「私は合意の上の関係だったと思っている。しかし、告発人はそうではないと言っており、謝罪する」と述べた。

 安氏は2017年、「共に民主党(Minjoo Party)」の大統領選候補者を争う予備選で文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-In)現大統領と争って2位となり、次期大統領の有力候補と目されていた。(c)AFP