【3月19日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は朝鮮半島非核化に関する米朝首脳会談の要請を受けるべきかどうか、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の意外な決断を「吟味」している──訪米中の韓国の康京和(カン・ギョンファ、Kang Kyung-Wha)外相は18日、米メディアとのインタビューでこのように語った。

 トランプ大統領が米朝にとって大きな外交上の賭けとなる首脳会談の提案を受け入れてからほぼ2週間たつが、これまでに北朝鮮側からの公式な反応はない。

 康外相は米CBSの報道番組「フェイス・ザ・ネーション(Face the Nation)」に出演し、「(トランプ氏の)決断の速さにわれわれ全員が非常に驚いた」と述べ、「北朝鮮の指導者は現在、吟味を重ねているのだと思う」との考えを示した。

 康外相はまた、韓国が北朝鮮に「対話のための見返りはない」と明確に示したと述べ、北朝鮮側には何も提供されていないと強調した。

 さらに、韓国は金委員長を信頼しているのかとの質問に対して康外相は「信頼の問題ではない。これは話し合いに関する問題で、行動を求める圧力の問題だ。そして行動が目に見えたら、先に進めるものだ」と述べた。(c)AFP