【3月21日 CNS】中国で桜の名所としても有名な湖北省(Hubei)の武漢大学(Wuhan University)は、今年の桜の季節も「実名制、入場制限、予約制、二重チェック」を実施すると発表した。入場者数も限定し、平日は1万5000人、週末は3万人とするという。

 同大学党政弁公室の徐東興(Xu Dongxing)主任は、「20日から4月2日までの桜の見頃は、構内は部分的に入場制限によって管理する。大学敷地内に入る際には身分証が必要になる」と説明した。

 予約は、大学公式サイトかウィーチャット(WeChat)の公式アカウントから登録する。

 一般客は、正門を含む六つの校門から入場、身分証と顔認証の二重チェックを受ける。

 徐主任は、「新しい科学技術を応用することで、管理とサービスをさらに最適化した。入り口には、合計9台の顔認識技術を採用した自動改札機を設置した」と話す。

 また、同大学卒業生向けには「校友情報システム」を開発。卒業生はシステム上で登録すれば、専用入口から身分証だけで入場できる。

 武漢大学には毎年、桜の季節になるとたくさんの見物客が押し寄せ、管理や環境衛生面の問題が生じ、悩みの種だった。

 徐主任は、「敷地内に受け入れられる人数にも限りがあるため、管理方法を最適化することで、限定的ではあるが引き続き開放できるだけでなく、教室や科学研究室などの平静と落ち着きを保つことができるようになった」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News