【3月19日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2017-18)は18日、準々決勝の試合が行われ、サウサンプトン(Southampton FC)は2-0でウィガン(Wigan Athletic)に勝利し、マーク・ヒューズ(Mark Hughes)新監督の下で理想的なスタートを切った。

 今週、マウリシオ・ペジェグリーノ(Mauricio Pellegrino)前監督の後任に就いた元サウサンプトンのストライカーでもあるヒューズ監督は、早くもチームにインパクトを残した。サウサンプトンのFA杯準決勝進出は、15年ぶり。

 3部のウィガンは今大会、マンチェスター・シティ(Manchester City)、ウェストハム(West Ham)、ボーンマス(AFC Bournemouth)とプレミア勢を撃破するジャイアントキラーぶりを発揮しており、サウサンプトンは同じ轍(てつ)を踏むことは許されなかったが、後半にピエール・エミール・ホイビュルク(Pierre-Emile Hojbjerg)とセドリック・ソアレス(Cedric Soares)が得点を決めた。

 FA杯を控えていた17日、プレミアリーグの試合でクリスタルパレス(Crystal Palace)が勝利を収めたため、サウサンプトンは現在降格圏の18位となっており、ヒューズ監督にはプレミア残留が目標として課されている。

 今季序盤にストーク・シティ(Stoke City)を解任されたヒューズ監督は、「きょうは選手にとって大事な日だった。選手たちが持つ才能に好印象を受けている。ここ最近は自信を失っているが、実力は持っている。プレミアに向けてしなければならないことはあるが、今はこの瞬間を楽しむよ」とコメントした。

 同日行われた試合では、チェルシー(Chelsea)が延長の末に2-1でレスター・シティ(Leicester City)を下し、準決勝に駒を進めている。

 チェルシーは前半42分、先発に復帰したアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)が昨年12月末以来となる得点を決め、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦での黒星から立ち直るかに思われた。

 しかし、レスターは後半31分にジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)がゴールを決めて試合を振り出しに戻した。

 チェルシーのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督はシーズンを通してチームの層の薄さに不満を漏らしていたが、それでも途中出場したペドロ・ロドリゲス・レデスマ(Pedro Rodriguez Ledesma)が古巣との試合に臨んだヌゴロ・カンテ(N'Golo Kante)からのクロスに頭で合わせて決勝を決めた。

 同日には準決勝の組み合わせ抽選が行われ、チェルシーとサウサンプトン、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)とトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)がそれぞれ対戦することが決まった。試合は4月21日と22日にロンドンのウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる。(c)AFP