【3月18日 AFP】ブラジルで黄熱の流行が拡大し、外国人旅行者も少なくとも4人が死亡していることを受けて、米疾病対策センター(CDC)は16日、ワクチンの摂取を受けるか渡航を控えるよう旅行者に呼び掛けた。

 蚊がウイルスを媒介する黄熱は、症状が出ないことも多いが、発熱や吐き気を引き起こすこともあるほか、発症者のうち15%が重症化し、黄疸(おうだん)や多臓器不全といった症状が出ることもある。

 CDCによると、ブラジル東部では2017年前半から、従来は感染リスクがあるとは考えられていなかった地域を含む複数の州で、黄熱ウイルスがまん延しているという。

 黄熱が流行している地域にはリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)州、ミナスジェライス(Minas Gerais)州、サンパウロ(Sao Paulo)州が含まれている。

 CDCの国際渡航検疫部門の責任者、マーティ・セトロン(Marty Cetron)氏は「予防するか行かないかだ」と述べた。

 セトロン氏は感染の強さは「極めて珍しい」と述べ、旅行者へのリスクについて「あまり例がない」と警鐘を鳴らした。(c)AFP