【3月18日 AFP】スウェーデンを訪問していた北朝鮮の外交団は17日、3日間にわたる会談を終えた。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長による首脳会談への具体的な道筋は示されなかった。

 在北朝鮮スウェーデン大使館が米国、カナダ、オーストラリアの利益代表を務めていることでスウェーデンは重要な調整役となっている。このことが首都ストックホルムで今回行われたマーゴット・バルストロム(Margot Wallstrom)外相と北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ、Ri Yong-ho)外相の会談実現を容易にした。

 李外相は、スウェーデンのステファン・ロベーン(Stefan Lofven)首相とも会談。ロベーン首相は16日、スウェーデンが米朝首脳会談に向けた「まとめ役」になることを望むと発言した。

 バルストロム外相は先に、会談は最初の2日間の「建設的な雰囲気」を受けて1日延長し、17日まで行うことになったと述べていた。

 17日に詳しい内容の発表はなかったが、スウェーデン外務省は「会談の主な議題は、国連安全保障理事会(UN Security Council)でも優先度の高い議題とされている朝鮮半島の安全保障情勢だった」と発表した。

 会談では、スウェーデン側が北朝鮮は安保理決議に従って核兵器・ミサイル開発計画を放棄する必要があると強調したほか、北朝鮮での人道問題、制裁、韓国・日本・ロシア・中国・米国を含む各国の地域協力や安全保障問題についても協議したという。(c)AFP