【3月18日 AFP】英国で発生した神経剤によるロシア人元二重スパイ殺害未遂事件で、英政府によるロシア外交官23人の国外退去処分にロシア側が報復措置を取ったことについて、テリーザ・メイ英首相は17日、「次の段階を検討する」と表明した。

 ロシア外務省はこれを受け、英国による「さらなる非友好的行動」があった場合、ロシアはそれに「報復する権利を有する」と警告した。

 メイ首相は14日、ロシア政府に事件の「責任がある」とし、英国に駐在するロシア外交官23人を国外退去処分とするとともに、高官級でのロシア側との接触を停止すると発表していた。

 一方、ロシア外務省は17日、英政府が事件をめぐり「挑発的な」措置を取ったとし、報復措置を発表。ロシア駐在の英国外交官23人を国外退去処分とするほか、同国第2の都市サンクトペテルブルクの英国総領事館を閉鎖すると表明した。

 同省はまた、英国のローリー・ブリストー(Laurie Bristow)駐ロシア大使を召喚後、報復措置の一環として、ロシア国内にある英国際文化交流機関ブリティシュ・カウンシル(British Council)を閉鎖すると発表している。

 メイ首相は自身が率いる保守党(Conservative Party)の集会で、英政府は「報復措置を予期していた」とした上で、「今後数日中に、同盟国や協力国と共に次の段階を検討する」と発言。ロシア側の動きに強硬な反応を示した。

 同首相はまた、英国が国連(UN)で行ったロシア非難を繰り返し、英国で実行された神経剤による襲撃は「国際法および化学兵器禁止条約(CWC)への目に余る違反である」と述べた。

 このほか同首相は「英国民および英国国土にいる他国民の生命に対するロシア政府からの脅威を決して看過しない」と言明。「ロシアの攻撃は、英国を定義する自由・民主的価値と正反対のものだ」と述べた。(c)AFP