【3月17日 AFP】ロシア外務省は17日、英国で発生したロシア人の元二重スパイに対する毒殺未遂事件をめぐり、英政府がロシア外交官23人を国外退去処分にしたことへの報復措置として、英国の外交官23人を1週間以内に国外退去処分とすることを発表した。

 事件に関してテリーザ・メイ(Theresa May)英首相は14日、英政府はロシア政府に事件の「責任がある」と判断したと述べ、同国外交官23人を国外退去処分とすると表明した。

 ロシア外務省はローリー・ブリストー(Laurie Bristow)駐ロ英大使を召喚した後、声明で「モスクワに駐在している英国の外交官23人はペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に指定され、1週間以内に国外退去処分とする」ことを明らかにした。

 さらに同外務省は同日、国内にある英国の国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシル(British Council)に対し、活動を停止させていることを発表。声明で、「ロシアにあるブリティッシュ・カウンシルは野放図な状態であるため、活動停止となっている」と述べた。(c)AFP