【3月17日 AFP】中国の全国人民代表大会(全人代、National People's Congress、国会に相当)は17日、習近平(Xi Jinping)国家主席を全会一致で再選するとともに、習氏の右腕とされる王岐山(Wang Qishan)氏を国家副主席に選出した。2期目に入った習氏の権力をさらに強固にする人物を昇格させた形だ。

 中国共産党による一党支配の全人代が習主席を再選するのは確実視されていたが、注目は習氏の推し進める汚職撲滅キャンペーンで汚職摘発に努めてきた王氏が副主席に就任するかどうかに集まっていた。

 全人代は全体会議で習氏の大きな権限をさらに拡大。習氏の名前を冠した指導理念を憲法に記載することを決めたほか、国家主席と国家副主席の2期10年の任期の上限を撤廃した。

 賛成2970票の満票で再選された習氏は、総立ちの拍手喝さいを受けた。王氏は賛成2969票、反対1票で選出された。出席した全人代代表たちが拍手を送る中、習氏と王氏は握手を交わした。(c)AFP/Laurent THOMET/Ryan MCMORROW