【3月17日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)準々決勝の組み合わせ抽選が16日、スイス・ニヨン(Nyon)で行われ、ロシア人元二重スパイ毒殺未遂事件をめぐり、英国とロシアの政治的緊張が高まる中、アーセナル(Arsenal)はCSKAモスクワ(CSKA Moscow)との対戦が決まった。

 テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は今週、セルゲイ・スクリパリ(Sergei Skripal)氏と娘のユリア(Yulia Skripal)さんが襲われた今回の事件はロシアに責任があるとして、同国の外交官23人を国外退去処分とし、さらに今夏のW杯ロシア大会(2018 World Cup)に王族や閣僚は出席しないと述べた。

 両クラブによる初戦は4月5日にロンドンで、第2戦は12日にモスクワで行われる。

 アーセナルにとってヨーロッパリーグは唯一今季のトロフィー獲得のチャンスが残された大会で、優勝を果たせば来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場権にもつながる。

 一方、2009-10シーズンと11-12シーズンの王者アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、準々決勝では屈指の難敵スポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)との対戦が決まった。初戦は敵地ポルトガル・リスボンとなる。

 勝ち残った中で唯一チャンピオンズリーグの王座に輝いた経験を持つオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)は、欧州大会初出場のRBライプツィヒ(RB Leipzig)と、レッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)はラツィオ(SS Lazio)との対戦がそれぞれ決まった。(c)AFP