【3月17日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)準々決勝の組み合わせ抽選が16日、スイス・ニヨン(Nyon)で行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)がリバプール(Liverpool FC)とのイングランド勢対決に臨むほか、ユベントス(Juventus)は昨季決勝で敗れたリベンジを果たすべく王者レアル・マドリード(Real Madrid)と激突することになった。

 まさかの8強入りを果たしたセビージャFC(Sevilla FC)は通算5度の大会制覇を誇るバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との対戦を引き当て、リオネル・メッシ(Lionel Messi)を擁するFCバルセロナ(FC Barcelona)はASローマ(AS Roma)と対戦することが決まった。

 ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督が率いるリバプールは、来月4日に本拠地アンフィールド(Anfield)で行われる第1戦で、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督が指揮を執るマンチェスター・シティを迎え撃つ。

 両クラブが欧州サッカー連盟(UEFA)主催の大会で対決するのは史上初となり、チャンピオンズリーグの準々決勝でイングランド勢同士が対戦するのは、2010-11シーズンに決勝進出を果たしたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対チェルシー(Chelsea)戦以来となる。

 クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)を擁するレアルは、決勝トーナメント1回戦でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に経験値の差をみせつけたユベントスと再び本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で激突することを喜んでいる。

 レアルのディレクターを務めるエミリオ・ブトラゲーニョ(Emilio Butragueno)氏は、ユベントス戦について「非常に特別な試合」になるとすると、「ユベントスはトッテナムとの一戦で見事な逆転勝利を収めた。本当に素晴らしかったし、よくぞ逆境を乗り越えた。彼らは競技をする上で優れたメンタリティーを持っている」と述べた。

 英カーディフ(Cardiff)で行われた昨年の決勝では、レアルが4-1でユベントスを下した。

 一方、現役時代にローマで主将を務めていたフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)氏は、14日のチェルシー戦でチャンピオンズリーグ通算100得点目を記録してチームを3-0の快勝に導いたメッシを迎え撃つことに、古巣が興奮を隠せない様子だったと明かし、「チャンピオンズリーグの準々決勝でバルセロナと対戦するなんて、きっと忘れられない試合になるだろう」とbeINスポーツ(beIN Sports)にコメントした。

 ドイツの強豪バイエルンは、ユナイテッドを撃破した勢いに乗る伏兵セビージャとの対戦が決まったものの、優勝候補との対戦を免れて一安心した様子を見せており、GKスベン・ウルライヒ(Sven Ulreich)は、「他はもっと厳しいドローだ。自分たちとしてはいけそうだが、セビージャはこれまでも欧州大会で強さを発揮していて、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)では3連覇の実績がある。まずは、(第1戦の)敵地での試合に集中し、次にホームで自分たちの仕事をやり遂げてみせる」と語った。

 初戦は来月3日と4日、第2戦は同10日と11日にかけて行われ、準決勝は第1戦が同24日と25日、第2戦は5月1日と2日となっている。ウクライナ・キエフで開催される決勝は、5月26日に行われる。(c)AFP