【3月16日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)は15日、決勝トーナメント2回戦第2戦が各地で行われ、アーセナル(Arsenal)はダニー・ウェルベック(Danny Welbeck)の議論を巻き起こすようなPKなどで3-1とACミラン(AC Milan)に勝利し、2試合合計スコア5-1で準々決勝進出を決めた。

 2-0で初戦を制したアーセナルだったが、ミランがハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)のゴールで先制点を挙げると、そのリードは心もとないものになった。

 しかしアーセナルはその後、ウェルベックがリカルド・ロドリゲス(Ricardo Rodriguez)との無いに等しい接触によりペナルティーエリア内で崩れ落ちると、ゴールライン際の副審がPKの判定を下した。

 ウェルベックは自らこのPKを沈めたが、激怒したミランの選手たちは審判団に抗議を行った。

 ミランはハーフタイム後に攻勢を強めたが、後半26分にグラニト・ジャカ(Granit Xhaka)のシュートをGKジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)がセーブし損ねて得点を許し、望みが絶たれた。

 アーセナルは終了間際にウェルベックがこぼれ球を押し込んでこの日2点目を奪い、欧州大会では09-10シーズン以来となる8強入りを決めた。

 一方でボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は敵地でレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)と0-0の引き分けに終わり、敗退が決まった。

 ホームでの初戦を1-2で落としていたドルトムントは粘り強い相手からゴールを奪えず、ザルツブルクは1993-94シーズンのUEFA杯(UEFA CUP)以来となる8強入りを決めた。

 CSKAモスクワ(CSKA Moscow)は3-2で昨季4強のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)を撃破し、本拠地での決勝戦というリヨンの夢を打ち砕いた。

 ホームでの初戦を0-1で落としていたCSKAは前半のうちに1点を奪ったが、後半13分に同点ゴールを許した。それでもCSKAは同15分と20分のわずか5分間に2点を立て続けに奪い、合計では3-2と逆転した。

 リヨンはマリアーノ・ディアス・メヒア(Mariano Diaz Mejia)のゴールで望みをつないだが、CSKAは合計スコア3-3ながらもアウェーゴール差での勝ち上がりを決めた。

 優勝候補のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)はフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)が2得点を挙げるなど5-1でロコモティフ・モスクワ(Lokomotiv Moscow)に大勝し、合計8-1で16日に行われる準々決勝の組み合わせ抽選会に駒を進めた。

 またオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)は合計5-2のスコアでアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に勝利し、欧州大会では6シーズンぶりとなる8強入りを決めた。

 ラツィオ(SS Lazio)は初戦を引き分けで終えていたものの、この日は敵地で2-0と勝利し、合計4-2で勝利。初の欧州大会に出場したRBライプツィヒ(RB Leipzig)はロシアで1-1と引き分けながらも合計スコア3-2でFCゼニト(FC Zenit)を退けた。

 スポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)は延長戦の末にヴィクトリア・プルゼニ(Viktoria Plzen)を合計スコア3-2で下し、6シーズンぶりとなる準々決勝進出を決めている。(c)AFP