【3月15日 Parismodes.tv】仏パリで2月27日から3月7日まで18/19年秋冬パリコレクションが開催された。3月5日には、「ステラ マッカートニー(Stella McCartney)」が新作を発表した。

 パリ・オペラ座(l'Opera de Paris)で発表されたのは、いつものようにこだわりの女性らしさと官能性を感じさせる、ベーシックアイテムをリワークしたアイテムからなるコレクション。今回は初めて、メンズとウィメンズをひとつのショーで発表した。

 コレクションの中心となったのはテーラリング。パンツの上に羽織った上品なロングジャケットをはじめ、ツイードやタータンなど、通常はメンズに使用される生地で製作したアンサンブルなどマスキュリンの再来とも言える。古いウェディングドレスをリユーズしたスリップドレスは、手縫いの刺しゅうを施した。ステラらしい柔らかなニットウェアもアンサンブルとして登場。さまざまな色合いのベージュとブラウンのレーススカート、パッチワークスタイル、エンベロープの上に、非対称の大きなジャンパーを合わせた。

 英国のアーティスト、ジョゼフ・ヘンリー・リンチ(J H Lynch)とのコラボレーションや、チュールやレースのレイヤーの下に現れた60年代の女性の肖像画にも注目だ。オーガニックデニムやフェイクファー、接着剤を使用せずに製作したスニーカーなど、有害な物質を排除する徹底した姿勢も変わらない。(c)Parismodes.tv