【3月15日 AFP】(更新)昨年9月に経営破たんした米玩具販売大手トイザらス(Toys R Us)が14日、米国内の全店舗を清算すると発表した。玩具業界で中心的な役割を担ってきた企業が70年の歴史の終わりを告げることになる。

 デービッド・ブランドン(David Brandon)最高経営責任者(CEO)は声明で「今日という日は当社だけでなく、70年間にわたって当社(の店舗)を利用してくれた大勢の子どもや家族にとっても、とても悲しい日だ」と述べた。

「非常に残念な結果になってしまったが、もはや米国で事業を継続するための金融支援が得られなくなった」

 声明では雇用には触れられていないが、報道によると、店舗閉鎖によって従業員3万3000人に影響が出る可能性があるという。

 トイザらスは経営再建を目指していたが、アナリストらはクリスマス商戦で売上が振るわなかったと指摘している。

 調査会社グローバルデータ・リテール(GlobalData Retail)は、「玩具市場の競争が激化する中、(トイザらスの)経営陣はそれに対応し、発展させることができなかった。そのため妥当性や顧客、果ては売上をも失うことになった」と説明している。

 トイザらスの声明によると、同社は米国の200店舗とカナダ事業を一括して売却する選択肢も含め、ブランド存続に向けた戦略を模索しているという。(c)AFP