【3月15日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は14日、決勝トーナメント1回戦第2戦が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はチェルシー(Chelsea)を3-0で退け、2試合合計スコア4-1で準々決勝に進出した。

 この試合でバルセロナのリオネル・メッシ(Lionel Messi)は2得点を記録して同大会通算100得点に到達し、まさに「王」の称号にふさわしい活躍をみせた。

 キックオフ前にバルセロナのファンが「神は王者を救う」と書かれたバナーを掲げる中、メッシは試合開始から129秒で相手がパスを1本も出さないうちにネットを揺らし、本拠地カンプ・ノウ(Camp Nou)を沸かせた。さらに、ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)の得点をお膳立てしてチームに2-0のリードをもたらすと、後半には自ら追加点を記録。デンベレにとって移籍後初のゴールをささいな出来事に追いやるような、電光石火の輝きを放った。

 これでメッシは大会123試合目で通算100得点に到達し、同152試合で合計117得点を記録しているレアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に次いで史上2人目の快挙を達成。11日に行われたマラガ(Malaga CF)とのリーグ戦を欠場して第3子の誕生に立ち会った30歳にとって、この5日間は最高の日々となった。

 本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)での初戦を1-1で引き分けていたチェルシーだったが、疲れもなく解放感に包まれている上に絶好調のメッシに立ち向かわなければならないのは、まさに不運だった。チェルシーのアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は試合後、もはや相手を称賛するしかないという雰囲気で、腕を前に組みながらフィールドを去っていった。

 今大会ではマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がセビージャFC(Sevilla FC)に敗れ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)もユベントス(Juventus)に屈しており、チェルシーが敗退したことによって準々決勝に進出したイングランド・プレミアリーグのチームは、リバプール(Liverpool FC)とマンチェスター・シティ(Manchester City)だけとなった。

 一方、スペイン1部リーグのチームは、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を退けたレアルを含め、3チームが生き残っている。(c)AFP/Tom ALLNUTT