【3月14日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)は13日、決勝トーナメント1回戦第2戦が行われ、アウェーでの第1戦を0-0で終えていたマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は、セビージャFC(Sevilla FC)に1-2で敗れて8強入りを逃した。

 しかし、チームを率いるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、ユナイテッドが本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)で敗退の憂き目に遭うのは今回が初めてではないと強気の姿勢を崩さなかった。

 後半の4分間でウィサム・ベン・イェデル(Wissam Ben Yedder)が2得点を挙げたセビージャが60年ぶりの準々決勝進出を決めた一方、ユナイテッドは欧州の舞台ではアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)政権最後の年となった2013年以来となる、ホームでの黒星を喫することになった。

 この年にユナイテッドを葬り去ったのはモウリーニョ監督が指揮を執っていたレアル・マドリード(Real Madrid)で、同監督はFCポルト(FC Porto)を率いていた2004年にも決勝トーナメント1回戦でユナイテッドを敗退に追い込んでいる。

 報道陣の戦術面に関する質問に気色ばんだモウリーニョ監督は、「私はこれまでここの椅子に2度座っている。ポルトでマンチェスター・ユナイテッドを退け、レアル・マドリードでもマンチェスター・ユナイテッドを敗退させた。このクラブにとって、今回のことは目新しいものではないと思う」と言い放った。

「この敗戦で大騒ぎしたくない。24時間以上も悲しんでいる時間はない。それがサッカーだ。世界の終わりではないんだ」

 一貫して試合を支配したセビージャは、終了18分前に投入されたベン・イェデルが試合を決定づけた。ピッチに立った2分後にゴールを挙げたベン・イェデルは、その2分後にはコーナーキックに頭で合わせてネットを揺らし、今大会での得点数を出場7試合で8とした。

 その後、ユナイテッドはロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)のゴールで一矢報いたものの、反撃はあまりにも遅かった。また、モウリーニョ監督は確執がうわさされるポール・ポグバ(Paul Pogba)を再び先発から外しており、今後ポグバの動向は注視していく必要がある。

 セビージャのヴィンチェンツォ・モンテッラ(Vincenzo Montella)監督は「前半は最後の30メートルを除いて良いプレーができていた。後半はベン・イェデルの投入もあり、より決定的な仕事ができた。きょうは彼が違いをつくった」とコメントしている。(c)AFP/Kieran CANNING