【3月14日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は13日、カリフォルニア州にある米軍基地を訪れ、米軍に対し現行の陸海空軍に加えて「宇宙軍」を創設するよう求めた。

 米下院では昨年、一部議員が宇宙軍を創設する条項を盛り込んだ法案を通過させたものの、軍側は新たな軍種とその官僚制度を設ける必要はないとして反対している。

 トランプ氏はサンディエゴ(San Diego)のミラマー(Miramar)海兵隊基地で部隊を前に演説し、陸海空と同様に宇宙も戦争が行われる領域だというのが宇宙に関する自身の国家戦略だと表明。

 その上で「宇宙軍も持つことになるかもしれない……わが国には空軍があるが、さらに宇宙軍も持つようになり、そして陸軍、海軍があるということになる」「たぶん、そうしないといけないのだろう。実現するかもしれない」などと語った。

 宇宙軍を創設する条項は昨年末までに国防授権法から削られたが、議会では今も一定の支持がある。

 ただ、ジェームズ・マティス(James Mattis)国防長官は昨年7月、下院議員に宛てた書簡で「国防総省が統合戦闘機能の集約を進めようとしている時期に、宇宙作戦に関して偏狭なアプローチをとることにつながりそうな別の部門を設けたくはない」と述べ、宇宙軍の創設は時期尚早との考えを示している。(c)AFP