【3月13日 AFP】フランス北西部ノルマンディー(Normandy)地方が、英首都ロンドンの企業向けに、英の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)後に同地方へ誘致する広告を制作したところ、物議を醸す内容だとしてロンドン市交通局(TfL)が構内への掲示を拒否した。同局が12日、発表した。

 この広告は、架空の新聞「ノルマンディー・タイムズ」の1面という設定。英国を出てフランスに向かう飛行機やフェリーのイラストに、「足による投票で、ブレグジット後の不安解消」という「見出し」を添え、企業家らにノルマンディーへの進出を呼び掛ける内容となっている。

 さらに、「ノルマンディーを目指すべき20の理由」という項目を立てて目立たせ、求人広告風に「熱い起業家求む!」といったメッセージも盛り込んでいる。

 TfLは12日、この広告の掲示を拒否。広報担当者は、「世間の物議を醸す、あるいはデリケートな問題に関連する」メッセージを禁じた同局の「広告ガイドラインに完全に適合しているとはいえない」と説明した。

 ただこの広告は、14日に発行される英紙タイムズ(Times)およびガーディアン(Guardian)、さらに英週刊誌エコノミスト(Economist)には掲載される予定。(c)AFP