【3月13日 AFP】ラグビーイングランド代表を率いるエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、今季のシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2018)で「手痛い」2敗を喫し、大会3連覇を逃したにもかかわらず、この経験から学んで巻き返せると確信している。

 2015年のW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)終了後にイングランド代表指揮官に就任して以降、シックスネーションズではわずか1敗しかしていなかった58歳のジョーンズHCは、スコットランドとフランスに黒星を喫してチームの士気を上げることが高い壁になっているなか、今回の挫折がチームの進化につながるという認識を示した。

 イングランドが最終戦で対戦するアイルランドは前節で優勝が確定し、ファイブネーションズ時代から通算3度目のグランドスラム(全勝優勝)を目指してイングランドの本拠地トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)に乗り込んでくる。同スタジアムでは、ジョーンズHCの下でイングランドが無敗を誇っており、アイルランドも2010年から勝ち星を挙げていない。

 ジョーンズHCは、選手に対する信頼感を損ねたか質問されると、「いいや、まったく。良いチームというものは、こうした経験をするものだ。偉大なチームが進化するには欠かせない要素になる。痛みは伴うかもしれないが、ここから学んでどういう答えを見いだすかが、前進するために必要不可欠なのだ」と述べた。

 イングランド指揮官として2016年シーズンにグランドスラムを達成しながらも、翌シーズンには敵地ダブリンでアイルランドに敗れて全勝優勝を逃してしまったジョーンズHCはまた、乗り越えるべき根本的なハードルは選手の自信喪失だと強調している。

「ラグビーができていないわけではない。彼らはブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)でも実力を示しているし、イングランド代表としても結果を残している。試合に負けるとメンタル的に決断力が試されることになり、それがわれわれの目の前にある試練だ。われわれは、フランスに負けた失望感を乗り越えていく必要がある」(c)AFP