【3月19日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)は18日、女子シングルス決勝が行われ、大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-3、6-2で第20シードのダリア・カサキナ(Daria Kasatkina、ロシア)を下し、自身初のツアー優勝を飾った。

 20歳の新星同士の対戦で世界ランク44位の大坂は、4度のブレークを奪ってカサキナを70分で退け、日本人選手として初めてのBNPパリバ・オープン制覇を果たした。

 大坂は「彼女もすべてのポイントを勝ち取ろうとするのは分かっていました。だから、弱みを突かれてポイントを失うことはしたくなかったです。正しい判断を下すことができました」

 16日の準決勝で世界ランク1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を圧倒して、自身のキャリア最大の勝利を収めていた大坂は、今季の戦績を13勝4敗とした。

 ノーシードでBNPパリバ・オープンの決勝に進出したのは大坂が通算4人目で、2005年のキム・クライシュテルス(Kim Clijsters、ベルギー)氏以来となった。

 5本のエースを決めて、3度のダブルフォールトを犯した大坂は、ファーストサーブのポイント率を79パーセントにした。

「今日は強く打ち込もうとはしませんでした。彼女が自分のペースでやってくれた方が良いと感じました。彼女にやりたいようにやってもらいたかったですし、自分は腰を据えて彼女のプレーを見守っていきました」

 大坂と同じく、カサキナも今大会は初めての決勝進出だった。BNPパリバ・オープンで21歳以下の選手同士が決勝を行うのは、2001年大会のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)対クライシュテルス戦以来だった。

 第1セット序盤は拮抗していたものの、2本のエースをたたき込んで4-3とした大坂が次のゲームでブレークを奪い、続くゲームを力強いサービスで締めくくった。

 第2セットに入り、大坂は第1ゲームでいきなりブレークを奪うと、第5ゲームでもフォアのウイナーを打ち込んでカサキナをブレーク。その後は振り返ることなく、最初のマッチポイントでバックハンドをオープンコートにたたき込み、タイトルをものにした。

 準優勝したドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2018)に続く2大会連続の決勝進出を果たしたカサキナは「今日は彼女の方が自分よりも上手でした。勝利に値します。今まで一番大きな大会の決勝だったので、2人とも緊張していました」と振り返った。

「試合中に彼女は自分の気持ちとプレーを操れるようになっていったんですが、私は少し緊張したままでした」

 カサキナは試合中にアドバイスを求めるためにコーチをベンチに呼び寄せたものの、何を言われたかを覚えていなかったと明かした。

「もう何と言ってもらったのか覚えていません。本当に緊張していて、全然思い出せないんです」 (c)AFP