【3月12日 AFP】パキスタンで12日、講演中のナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)前首相目がけて、イスラム神学生が靴を投げ付ける騒ぎがあった。

 昨年、汚職疑惑をめぐり失職したシャリフ氏は、ラホール(Lahore)にある神学校で開かれた集会で講演に臨んでいたが、肩に靴が当たって明らかに動揺した様子を見せた。

 靴を投げ付ける行為は、イスラム世界ではとりわけ侮辱的とみなされる。今回の騒ぎはパキスタンのテレビ局によって放送された。

 男はその後、シャリフ氏が立つ壇上に飛び乗り大声を発していたが、群衆によって取り押さえられ、警察へと引き渡された。警察によると、男は神学校の学生だという。

 シャリフ氏はこれまで3度首相を務めたものの、昨年7月に最高裁判所の命令によって失職。現在裁判にかけられている。(c)AFP