【3月12日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長との首脳会談受け入れを即断したことをめぐり、米中央情報局(CIA)のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)長官が11日、テレビ番組に出演し今回の判断を擁護する姿勢を示した。トランプ氏は会談が「大成功」すると強調しているが、専門家らはリスクが大きすぎると警告している。

 ポンペオ長官は、米FOXテレビの報道番組「フォックス・ニュース・サンデー(Fox News Sunday)」に出演し、北朝鮮が米主導の制裁措置に屈していると説明。一方、交渉では妥協しないと断言した。

 ポンペオ氏は「北朝鮮の経済がこれほど危険な状況に陥り、体制がこれほどの苦難を受けたことはかつてない」と強調。「交渉が行われている間、妥協は一切ない」とも述べた。

 米朝首脳会談の提案の受け入れをめぐっては、トランプ氏が衝動的で経験不足だとして警告する声があがっていた。

 会談が失敗すれば、米朝両国に残された選択肢は軍事衝突以外にほぼないというのが、専門家らの見方だ。

 ポンペオ氏は、「大統領は見かけのためにこれを行うのではない。問題解決のためだ」と述べ、トランプ大統領が危険性を理解しているとの見方を示唆した。(c)AFP/Jim MANNION