【3月12日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは11日、第30節が行われ、アーセナル(Arsenal)は3-0でワトフォード(Watford FC)に勝利。解任論が上がっているアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、チームが気持ちで最悪の時期を乗り越えつつあるとの見解を示した。

 今季批判の矢面に立たされているベンゲル監督は、8日のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)決勝トーナメント2回戦第1戦でACミラン(AC Milan)に2-0で勝利し、指揮官追及の波はひと段落していた。

 敵地サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で白星を手にし、公式戦の連敗を4で止めたアーセナルは、本拠地エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)で堅実なパフォーマンスを披露し、リーグ戦の連敗を3でストップした。

 アーセナルは6位のまま変わらず、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)出場権を獲得できる4位以内のフィニッシュは難しいものとみられているが、ヨーロッパリーグで優勝すればこの目標を達成することができる。

 ベンゲル監督は試合後、「気持ち、熱意が良かった。それがあるからこそ、われわれはトラブルと離れていられた。選手を信頼し、彼らは力を合わせた」とコメントし、問題を抱えながらも一体となっている選手に賛辞を送った。

「ミラン戦で示した一貫性を続けていくことが重要だと信じている。説得力のある重要な勝利だ。チームは絶望的な時間を過ごしていて、サポーターもわれわれと同じように苦しんでいる。しかし、われわれの仕事はこの局面でパフォーマンスを発揮し、力を合わせることであり、ファンを再び取り戻すことだ」

 ベンゲル監督はまた、この試合でリーグ通算200試合目のクリーンシートを達成した守護神ペトル・チェフ(Petr Cech)についても言及し、「記録は特筆に値する。素晴らしいモチベーション、意欲、そして並外れた知性を持っている」とたたえた。(c)AFP/Steven GRIFFITHS