【3月11日 AFP】ファンが物を投げ込み、相手チームの監督を負傷させたとして、勝ち点3はく奪などの処分を科されていたサッカーギリシャスーパーリーグ(1部)のPAOK FCについて、同国サッカー協会(HFF)の上訴委員会が11日早朝、処分の一部を撤回する決定を下した。

 委員会は勝ち点3はく奪のほかに、2試合のホーム無観客試合の処分も取り消した。これにより、PAOKは11日に行われる予定のリーグ首位AEKアテネ(AEK Athens)との大一番で、観客を入れて試合を開催することができる。その一方で、投げ込み事件を受けて中止になった2月のオリンピアコス(Olympiakos)戦については、これまで通りオリンピアコスの3-0の勝利扱いを変えず、また罰金3万ユーロ(約390万円)も取り下げなかった。

 PAOKはリーグに対する異議で、ファンの投げ込んだ物が当たってけがをしたオリンピアコスのオスカル・ガルシア(Oscar Garcia)監督が、負傷したふりをしていただけだと主張していた。ガルシア監督は試合の晩、病院に入院し、神経科医から左顎の違和感とめまい、首の痛み、吐き気があると診断されていた。

 この裁定で、PAOKは勝ち点を52に戻してAEKアテネと勝ち点わずか2差の2位に浮上し、一方でオリンピアコスは勝ち点50の3位に後退した。

 オリンピアコスは広報を通じて「今回の決断は、裁判所が夜中に決定を下す別の事例を思い起こさせる。そういうときは、どこの馬の骨とも知れない不道徳な権力者が国を売るものだ」と怒りのコメントを残した。オリンピアコスは、この決定に異議を訴えるかを13日に決める。

 オリンピアコスも2月、AEKアテネとのホームゲームでファンが暴力事件を起こし、勝ち点3はく奪などの処分を受けていた。(c)AFP