【3月11日 AFP】インドネシア・スマトラ(Sumatra)島リアウ(Riau)州の辺境の村で、男性が希少動物のスマトラトラに襲われ死亡した。当局が11日、明らかにした。スマトラトラに人が襲われ死亡した事故は今年2件目。

 地元の野生動物保護当局によると、ユスリ・エフェンディ(Yusri Effendi)さん(34)の遺体は、首に致命傷を負った状態で10日夜に仕事仲間と村人によって発見された。

 エフェンディさんはタンジュンシンパン(Tanjung Simpang)村で、その巣が食用とされるアナツバメを引き寄せるための建物を造っていたところ、トラが現れ建設現場周辺をうろつき始めた。

 最初にトラを目撃してから数時間後、エフェンディさんと3人の仕事仲間たちは、トラはいなくなったと考え安全な場所に走り出した。しかし結果的にトラと向かい合う形になった。

 無事だった仕事仲間たちは当局に対し、4人は散り散りになってトラから逃げたが、エフェンディさんは運が悪かったと話したという。

 インドネシアでは人と野生動物の衝突が日常的に発生しており、特にパーム油農園の開発のために熱帯雨林が伐採され、野生動物たちが生息地を奪われ、人と野生動物の距離が近づいた地域では顕著にみられる。

 今月、北スマトラ(North Sumatra)州の村では、住民を襲ったスマトラトラが殺され、内臓を取り除かれて建物の天井からつるされる出来事も起きている。

 スマトラトラは国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅の恐れがある動物に指定されており、野生での生息数は400~500頭と推定されている。(c)AFP