【3月11日 AFP】ロシアで来週行われる大統領選挙で通算4選が確実視されているウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は米テレビのインタビューで、2024年以降も自身が権力を握ることができるように憲法を改正する意思はないと語った。

 ロシア政府が10日に公開した米NBCのインタビュー内容によると、終身体制の道を固めつつある中国の習近平(Xi Jinping)国家主席に続くつもりはあるかと問われたプーチン大統領は、「私は憲法を変えたことは一度もない。自分の都合の良いように憲法を変えたこともないし、今もそんな計画はない」と述べて、改憲の意思はないと主張した。

 2000年の大統領選で初当選したプーチン氏は4期目を目指して18日に投票が行われる大統領選に出馬しているが、反プーチン派は、恒久的に権力を保持するつもりだなどと同大統領を批判している。

 ロシアの憲法は大統領の任期を連続2期までとしている。プーチン氏は2008年、権力を保持したまま一度、首相に就任。自身に忠実なドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)氏に大統領を務めさせた後、野党からの厳しい反発にあいながらも2012年に再び大統領に就任した。

 インタビューでプーチン大統領はまた、自身の身に危険が及ぶ可能性があり大統領をやめられないのではとの見方について、「この件ではたくさんの妄言を聞かされてきた」と切り捨てた。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO