【3月11日 AFP】(写真追加)ドイツの老舗カメラメーカー「ライカ(Leica)」の1923年製のカメラが10日、オーストリアの首都ウィーンで競売にかけられ、カメラとしては史上最高額の240万ユーロ(約3億1500万円)で落札された。競売を主催した写真とカメラの博物館「ヴェストリヒト(Westlicht)」が明らかにした。

 落札されたのは0型ライカ(ヌル・ライカ)と呼ばれる機種のシリアルナンバー122で、1925年にライカが量産体制に入る2年前につくられた25台の1台。最低落札価格は40万ユーロ(約5300万円)に設定されていたが、新品同様の品に激しい入札合戦となった。

 ヴェストリヒトによれば、最終的にはアジアの入札者が落札した。製作された当時の状態が保たれている0型ライカは、3台しかないという。

 ライカは世界最古のカメラブランドの一つで、写真界の偉人、ロバート・キャパ(Robert Capa)やアンリ・カルティエブレッソン(Henri Cartier-Bresson)といった写真家に愛されてきた。(c)AFP