【3月11日 AFP】17-18イングランド・プレミアリーグは10日、第30節が行われ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は2-1でライバルのリバプール(Liverpool FC)に勝利。ユナイテッドの消極的な戦い方には批判も出ているが、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督はまったく意に介していない。

 この日のユナイテッドはリバプールにボール保持を譲り、大半の時間帯で後ろに重心を置いて戦ったが、前半にマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)のゴールで2点を先行すると、相手の反撃をエリック・バイリー(Eric Bailly)のオウンゴールによる1点にとどめて逃げ切り、3位リバプールとの勝ち点差を5に広げた。

 チームがモウリーニョ監督らしい慎重なプランを貫いて勝ち点3をもぎ取る中で、試合後の指揮官は、守備的な戦術に対する質問にもいつも通り挑発的な姿勢を見せ、「われわれが勝利にふさわしくないと言う人がいたとしても、私は気にしない。私は少し疲れているし、13日にまた試合がある。外野が何を言おうが気にならない。選手たちは喜んでいる。私も喜んでいる」と語った。

 モウリーニョ監督はまた、チャンスをきっちり作った前半と、相手の攻勢を吸収した後半の戦いぶりの両方に満足していると強調し、「前半と後半で別の試合になった。前半はユナイテッドで、後半はリバプール。しかし私の意見では、われわれの前半には複数得点が生まれ、際どい場面も多かった」とコメントした。

「対して後半は、スタジオの方々は違う意見をお持ちかもしれないが、私としてはリバプールがボールをコントロールし、われわれがボール以外をコントロールしていたと思う。リバプールを相手にした場合、ボールを持っているときにミスをするとまずいことになる」

「われわれは常にコントロールを保っていた。セットプレーやCKでも、危険な場面はコントロールできていた。だからわれわれは勝利にふさわしいと思う」

 一方、リバプールのユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は、試合残り10分を切ってユナイテッドのマルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)がサディオ・マネ(Sadio Mane)にタックルを浴びせた場面を取り上げ、「フェライニのマネへのプレーは明らかにPKだ。ああいう状況では正しい判定が必要になる」と主審の判断が結果を左右したと主張した。

 その一方で、ラシュフォードの得点シーンではどちらもリバプールの守備の対応が甘かったことも認め、「ああいった場面ではもっとうまく守らなくてはならない。ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)とのヘディングや競り合いで負けるのは仕方ないが、DFラインのギャップは埋めなくてはならなかった」と話した。

「2失点で難しい試合になった。良い場面はたくさんあったし、前半にも2回惜しいシーンがあったが、フィニッシュの精度が足りなかった。サッカーは結果がすべてで、そしてわれわれは負けた。前半に点を取れず、追いかける形で後半に入った。マンチェスター・ユナイテッドのようなチームが相手だということを考えれば、非常に難しい展開だった」 (c)AFP