【3月10日 AFP】カナダで、同国のカナダ騎馬警察(RCMP)長官に初めて女性が正式に任命された。

 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は9日、サスカチワン(Saskatchewan)州レジャイナ(Regina)にあるRCMPの訓練学校で、昨年に退任を表明したボブ・ポールソン(Bob Paulson)長官の後任を、4月からブレンダ・ラッキ(Brenda Lucki)副長官が務めると発表した。

 RCMPは現在、女性の割合が少ない問題やセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)問題に取り組んでいる。カナダ政府の統計によれば、RCMPの女性警察官の割合はわずか22%だ。

 退任するポールソン長官は昨年、元女性警察官らが起こしたセクハラなどに関する2件の集団訴訟に対して正式に謝罪を表明し、推定1億カナダドル(約83億円)の賠償を申し出た。

 この賠償の対象者には、RCMPが女性を雇用し始めた1974年以降、RCMPで働いてきた約2万5000人の女性が含まれる。(c)AFP