【3月10日 AFP】米大リーグ機構(MLB)と交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(Facebook)は9日、今季の25試合が同サイトで独占配信されると発表した。米国のメジャースポーツが、レギュラーシーズンの試合をフェイスブックのみで中継する契約を結んだのは、今回が初めて。

 フェイスブックは今回の新たな動きによって、アマゾン・ドットコム(Amazon.com)をはじめ、ツイッター(Twitter)やヤフー(Yahoo)と共に、スポーツコンテンツのオンライン配信をめぐる競争を激化させた。

 すでにアマゾン、ツイッター、ヤフーでは、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の一部試合が中継されており、昨年はフェイスブックでもMLBの20試合が生配信されたが、いずれもテレビ局との同時配信によるものだった。

 フェイスブックとMLBの発表によると、週1度の配信では主に平日午後の試合が中継され、フェイスブック上の「ウォッチ(Watch)」と呼ばれる動画視聴機能を通して見ることができるという。

 MLBのトニー・ぺティティー(Tony Petitti)副コミッショナーは声明で、「フェイスブックとの今回のパートナーシップは、世界中の人々とつながるためにMLBと各球団が進めている計画を反映したものである。この大規模で独創的な一歩を踏み出すことによって、あらゆる国の熱狂的なファンにサービスを提供し、フェイスブックで毎週配信されるMLBの試合を観戦しながら、他では味わえないインタラクティブな経験を楽しんでもらいたい」と述べた。

 配信については一部の「国際マーケット」では視聴できないものの、フェイスブックとMLBは具体的な地域については明らかにしなかった。(c)AFP