【3月10日 AFP】フランス・リーグ1、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が、チームを退団してスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に戻る可能性があると報じられたことについて、古巣のエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は9日、「ファンタジー(空想)」だと一蹴した。

 今月6日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)の決勝トーナメント1回戦でPSGが敗退する中、わずか7か月前に史上最高額の移籍金2億2200万ユーロ(約295億円)でチームに加入したばかりのネイマールは、将来の行方が不透明な状況になりつつある。

 スペインのスポーツ紙ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)の報道によると、骨折した右足を手術して現在リハビリ中のネイマールは、バルセロナと連絡を取って復帰の道を模索していると伝えられた。

 記事の中では、ネイマールが退団を後悔していることや、リオネル・メッシ(Lionel Messi)からの独立を望んだのは間違いだったことに加え、リーグ1で対戦するチームのレベルに失望しているとバルサ側に説明したとされている。

 バルセロナを率いるバルベルデ監督は、報道内容について質問されると、「私にとってはまるでファンタジーであり、この話がどこから来たのか、あるいはどこへ行きつくのか分からない」とし、「単なるファンタジーだ。ここで結論が出ないことが分かっているうわさ話について、われわれは話すつもりはない」と答えた。

 しかしながら、ネイマールが移籍先に希望していると伝えられているのはバルセロナだけではない。スペイン・マドリードのスポーツ日刊紙アス(AS)は、同選手の父親がレアル・マドリード(Real Madrid)と接触し、同クラブが契約に向けて4億ユーロ(約525億円)を支払う用意があると報じている。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は同日、「ネイマールは多くの選手と同様に優秀なので、どのクラブでもプレーできる」とすると、「自分のチームでない選手について話す気はない。移籍金に関しても、ネイマールのときは2億2200万ユーロで、私のときは7200万ユーロだった」と話した。

「私にとっては途方に暮れるような話だが、10年が経過して2億2200万ユーロが支払われている。これから10年後に、どこかのクラブが4億ユーロを投じるかもしれない。それが近い将来なのかは、私には分からない」 (c)AFP