【3月10日 AFP】シリア北西部アフリン(Afrin)で軍事作戦を実施中のトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は9日、トルコ軍ならびに同盟関係にあるシリア反体制派は、クルド人勢力が掌握しているアフリン中心部に「今すぐにでも」突入できると述べた。

 前日の8日にはトルコ側がアフリンの西に位置する要衝の町ジャンダリス(Jandairis)を制圧していた。エルドアン大統領は9日、首都アンカラで開かれた与党・公正発展党(AKP)の集会で、「現在わが方の目標はアフリンだ。現時点でアフリンを包囲しており、神のおぼしめしがあれば今すぐにでも突入できる」と述べ、「アフリンでの軍事作戦はテロを根絶するまで継続する」と警告した。

 トルコは1月20日から、自国の領土への脅威となる「テロ組織」とみなすクルド人民兵組織「クルド人民防衛部隊(YPG)」に対する軍事作戦「オリーブの枝(Olive Branch)」をシリア北部で展開している。

 クルド側の激しい抵抗によってこれまでにトルコ兵42人が戦死しているが、トルコ側の攻勢はこの数週間で勢いを増しているもようだ。(c)AFP