【3月10日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の第2回バルセロナ合同テストは9日、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で最終日が行われ、フェラーリ(Ferrari)のキミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)が1分17秒221の最速タイムを記録し、テスト終了後には開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2018)が待ちきれない様子をみせた。

 2007年の世界王者であるライコネンは、合計8日間にわたるプレシーズンテストの最終日にトップタイムをたたき出し、この日2番手となったマクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)に0秒5以上の差をつけた。今回の合同テストで1分18秒を切るタイムをマークしたのは、ライコネンとチームメートのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)、そしてアロンソの3人だけ。

 ライコネンは、「全体的には良いパッケージだと感じている。クルマは良い感触だ。まだ改良の余地がたくさんあるとはいえ、まずは走行しやすかったといえる。だけどライバルチームと比べ、自分たちがどのレベルにいるのかは誰にも言えない。2週間後の開幕戦や最初の数レースまでには、いつものように手応えを感じられるだろう。レースが好きだし、開幕が待ちきれない」とコメントした。

 一方、マシンの信頼性に問題を抱えていたマクラーレンは、アロンソのパフォーマンスで士気が上がっていたものの、この日はターボのトラブルに見舞われ、同選手が5時間もピットで待機することを余儀なくされる場面もあった。

 総合連覇を目指すメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、今月25日の開幕戦に向けて長いスティントをこなすことを最優先にしていたため、11番手のタイムにとどまった。

■第2回合同テスト最終日の結果

1位:キミ・ライコネン/フェラーリ - 1分17秒221(157周)
2位:フェルナンド・アロンソ/マクラーレン- 1分17秒784(93周)
3位:カルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)/ルノー(Renault) - 1分18秒092(45周)
4位:ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)/レッドブル(Red Bull) - 1分18秒327(92周)
5位:ロマン・グロージャン(Romain Grosjean)/ ハース(Haas F1 Team)- 1分18秒412(181周)
6位:バルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)/メルセデスAMG- 1分18秒825(104周)
7位:ブレンドン・ハートレー(Brendon Hartley)/トロ・ロッソ(Toro Rosso) - 1分18秒949(156周)
8位:エステバン・オコン(Esteban Ocon)/フォースインディア(Force India) - 1分18秒967(163周)
9位:シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)/ザウバー(Sauber) - 1分19秒118(75周)
10位:セルゲイ・シロトキン(Sergey Sirotkin)/ウィリアムズ(Williams) - 1分19秒189(105周)
11位:ルイス・ハミルトン/メルセデスAMG - 1分19秒464(97周)
12位:ランス・ストロール(Lance Stroll)/ウィリアムズ - 1分19秒954(27周)

(c)AFP