【3月9日 AFP】9日に開幕する平昌冬季パラリンピックの開会式で、韓国と北朝鮮の合同入場が中止となった。入場時に使用する統一旗に、日韓両国が領有権を主張する竹島(Takeshima、韓国名・独島、Dokdo)を含めるかどうかで合意できなかったことがその理由。大韓障害者体育会(KPC)が明らかにした。

 先月9日に行われた平昌冬季五輪の開会式では韓国と北朝鮮の選手が政治的に中立な「統一旗」を手に合同入場を披露し、両国間で関係改善が進む様子を示していた。

 北朝鮮が冬季パラリンピックに選手を送り込むのは初めてで、平昌大会ではクロスカントリースキーの2選手が参加する。

 韓国の聯合ニュース(Yonhap News)は、当初両国は開会式で合同入場することで合意していたと伝えている。

 だが長時間にわたる協議の末、KPCは8日、北朝鮮側が「大会開催中、統一旗に独島を表示することが許されないという事実は受け入れられない」としたため、合同入場は行わないと発表した。(c)AFP/Sam Reeves