【3月8日 AFP】韓国国防省は8日、朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)前大統領が昨年、自身の退陣を求める抗議デモに対して軍隊を派遣して鎮圧することを計画していたとされる疑惑について、調査を開始すると明らかにした。

 韓国のNGO「韓国軍事人権センター(Centre for Military Human Rights Korea)」によると、大統領辞任を求めるデモを取り締まるプランを軍幹部らが検討していたとする複数のリークがあったという。

 韓国国防省は声明で、即時の調査開始を明言し「透明性の高い方法で調査を行って結果を公表するとともに、さらなる措置を講じる」との考えを示した。

 また軍人権センターによると、国会に弾劾訴追されていた朴被告の罷免を憲法裁判所が宣告した後になって初めて、この計画が破棄されたという。

 朴被告は昨年5月から勾留されており、検察が懲役30年を求刑している。(c)AFP