【3月7日 AFP】シリアの首都ダマスカス近郊にある反体制派支配地域、東グータ(Eastern Ghouta)で7日夜、空爆の後に少なくとも60人が呼吸困難を訴え、手当てを受けた。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が発表した。医師らの報告によると、毒物による攻撃の症状に一致するという。

 監視団によると、被害者が出たのは空爆やたる爆弾による攻撃を受けたサクバ(Saqba)とハムリエ(Hammuriyeh)。

 医療救援団体「シリア系米国人医療協会(SAMS)」は、東グータにある医療施設の医師らの話として、塩素への暴露の兆候がみられる患者少なくとも29人が治療を受けたと伝えている。

 SAMSは7日夜、ソーシャルメディアに「東グータでの塩素攻撃で、患者らは深刻な呼吸困難や発汗、粘膜のうっ血、鼻漏、喘鳴(ぜんめい)、結膜の紅斑といった症状に苦しんでいる」と投稿した。

 政府軍はここ数週間、東グータで塩素を使用していると繰り返し非難されているが、政府も同盟国ロシアもかたくなに否定している。(c)AFP