【3月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の第2回バルセロナ合同テストは8日、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で3日目が行われ、通算4度の世界タイトル獲得を誇るフェラーリ(Ferrari)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)が1分17秒182のコースレコードを記録した。

 ベッテルはこの日、合計188周をこなしてレッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が前日記録したコース記録を更新したものの、「合同テストのタイムはそれほど重要ではない。大切なのはマシンが改良されてもっと強くなり、大きな問題もなく一日中走行できることだ」とタイムには大した意味はないと語った。

「開幕初戦に向けてまだ仕事は残っている。他のチームのパフォーマンスを基に、今季を予測することには無理がある。ドライバーはそれぞれ違うプログラムを走っているからね」

 世界選手権の総合連覇を目指すメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は1分19秒296で8番手、チームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)は1分19秒532で9番手につけた。

 約2週間後に開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2018)を控える中、ハミルトンもベッテルと同様に、シーズン前のテスト結果で選手権の行方を推測することはできないとしており、「路面が改修されているから、サーキットは以前とはだいぶ違っている。だから、開幕したらここでの経験がどういう意味を持つのか知ることは難しい。だけど、前向きな方向に向かっている手応えは感じている」と語った。

 一方、レッドブルのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は、マシンのセットアップを最優先に合計187周を走行し、下から2番目の1分19秒842という控えめなタイムにとどまり、「きょうは、多くのラップを積み重ねることに集中した」とコメントした。

「きょうの目標は長く走り、マシンが快調だという手応えをつかむことだった。何も問題なかったしペースにも満足だ。ここから戦っていけることは間違いない。万全の態勢を整えられたら、あとは結果をみていくだけだ」

 合同テストは9日に最終日を迎え、2018年の選手権は今月25日に開幕する。

■第2回合同テスト3日目の結果

1位:セバスチャン・ベッテル/フェラーリ - 1分17秒182(188周)
2位:ケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)/ハース(Haas F1 Team) - 1分18秒360(153周)
3位:ピエール・ガスリー(Pierre Gasly)/トロ・ロッソ(Toro Rosso) - 1分18秒363(169周)
4位:ニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)/ルノー(Renault) - 1分18秒675(79周)
5位:カルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)/ルノー - 1分18秒725(69周)
6位:ストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)/マクラーレン(McLaren) - 1分18秒855(151周)
7位:マーカス・エリクソン(Marcus Ericsson)/ザウバー(Sauber) - 1分19秒244(148周)
8位:ルイス・ハミルトン/メルセデスAMG - 1分19秒296(84周)
9位:バルテリ・ボッタス/メルセデスAMG - 1分19秒532(97周)
10位:ロベルト・クビサ(Robert Kubica)/ウィリアムズ(Williams)- 1分19秒629(73周)
11位:セルヒオ・ペレス(Sergio Perez)/フォースインディア(Force India) - 1分19秒634(159周)
12位:マックス・フェルスタッペン/レッドブル - 1分19秒842(187周)
13位:ランス・ストロール(Lance Stroll)/ウィリアムズ - 1分20秒262(67周)

(c)AFP