【3月8日 AFP】男子テニス、先月世界ランキング1位に返り咲いたロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、今週から米カリフォルニア州インディアンウェルズ(Indian Wells)で行われるBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)で通算6度目の優勝を目指す。

 現在36歳のフェデラーは、今季も年齢に逆らうような進化を続けており、1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)で6度目のタイトルを手にすると、四大大会(グランドスラム)での優勝回数を20に更新した。

 今シーズンに出場した2大会でともに優勝と完璧な一年の出だしを切り、自身の通算タイトル数も97に伸ばしたフェデラーについては、今大会に第3シードとして出場するグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)も「彼は限界がないことを証明している」と舌を巻く。

 男子プロテニス協会(ATP)の史上最年長王者になったフェデラーは今大会、ライアン・ハリソン(Ryan Harrison、米国)とフェデリコ・デルボニス(Federico Delbonis、アルゼンチン)の勝者と初戦を戦う。

 しかし、インディアンウェルズで6度目の栄冠を目指すのはフェデラーだけではない。全豪オープン以来の大会出場を果たすノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)も、過去にBNPパリバ・オープンを5度制しており、今回は肘のけがからの復活を印象付けたいところだ。

 両者は正反対のドローに入ったため、決勝まで激突することはない。第10シードのジョコビッチは1回戦を免除されており、2回戦では予選勝者同士の対戦を勝ち上がってきた選手と顔を合わせる。

■自信あふれるデルポトロ

 今大会で2年ぶりの優勝を目指すジョコビッチは、前週行われたメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2018)を制して勢いに乗るファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と同じボトムハーフに入った。

 デルポトロは同大会決勝でケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)からストレート勝ちを収め、今季初優勝を収めた。キャリア通算21個目のトロフィーを手にした29歳にとっては、ここ数年で最も大きなタイトルであり、本人も心身ともに自信があると口にしている。

 2013年大会で決勝に進出したこともあるデルポトロは「(メキシコ・オープンの開催地)アカプルコではタフな相手とたくさん戦い、自信が得られた」と話した。今大会では初戦を突破すると、3回戦でメキシコ・オープンでも対戦したダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)と再び顔を合わせる可能性がある。

 またジョコビッチのほかには、錦織圭(Kei Nishikori)や第2シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)、そして地元期待のジョン・イズナー(John Isner)が、デルポトロと同じ山に入っている。(c)AFP/Greg Heakes