【3月8日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は7日、米国ツアーのバルスパー選手権(Valspar Championship 2018)出場を控える中、先週メキシコで優勝を果たしたベテランのフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)からインスピレーションを得ている。

 来月の第82回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2018)に向けて、より多くのラウンドをこなすことを目指しているウッズは、今季からツアーに復帰。1月のファーマーズ・インシュアランス・オープン(Farmers Insurance Open 2018)を23位タイで終えたものの、先月のジェネシス・オープン(2018 Genesis Open)では予選落ちと成績はまちまちとなっている。

 それでも、ザ・ホンダ・クラシック(The Honda Classic 2018)を12位でフィニッシュしたウッズは、開幕まで数週間となったマスターズを控える中、バルスパー選手権でステップアップを目指している。

 ウッズは、世界ゴルフ選手権(World Golf Championships)シーズン第2戦のメキシコ選手権(2018 Mexico Championship)を47歳のミケルソンが優勝したことで、自身もこれまでに106勝を挙げているツアーで、さらなる勝利を重ねることができると希望を与えられたと明かした。

 ウッズは記者団に対し「フィルがやったことは、キャリアの後の方でも僕らはまだできるんだということを示している。デービス(・ラブ3世〈Davis Love III〉)は51歳、フィルは47歳だ。キャリアの晩年にタイトルを取れる選手は数えるほどだ」と語った。

 直近2年間のマスターズを欠場しているウッズはまた、ベテラン選手が同大会で優勝する可能性についても否定しなかった。

「優勝候補はいつもあのコースでうまくやっている選手だ」と話すウッズは、自分自身や元優勝者のフレッド・カプルス(Fred Couples、米国)、ベルンハルト・ランガー(Bernhard Langer、ドイツ)、バッバ・ワトソン(Bubba Watson)、ミケルソンはタイトル争いに名乗りを上げることができると考えている。

「もしフレディ(カプルス)の気分が上々なら候補の枠から外すことはできない。ベルンハルトも枠の中だし、フィルもそう。自分とバッバ。あのコースをどう攻略するかを知っているゴルファーは少ないけど、僕らはそれに該当するんだ」

「調子の良い若手が上がってくるに違いないけれど、オーガスタ(Augusta、マスターズの開催地)はベテランを好むコースの一つなんだ。難しいテストだよ」

 シーズンもまだこの段階とはいえ、ウッズはツアーに復帰できたことにただただ満足している。

「またプレーして、トーナメントを戦い、優勝を争うことができる機会があることに有頂天になっている。またプロ選手という立場でコースに出ることができるのかどうか、はっきりとしない時期もあった。でも、私は今ここにいる。本当に楽しんでいる」

「また10ラウンドしかしていない。出来不出来があるとか、安定感がないとか言う人もいるのは知っている。でもまだ10ラウンドだ。たくさん回ってはいない」

「自分がどれくらいの所にランクインしているのか見たくて、昨晩自分の統計データを見てみたんだ。でもラウンド数が十分ではなかったから、ランクインもしていなかった。ここまでの自分のカムバックは、おおむねそんなところだよ」 (c)AFP/Rob Woollard