【3月19日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)は18日、男子シングルス決勝が行われ、大会第6シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が6-4、6-7(8-10)、7-6(7-2)で第1シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を破り、同大会初優勝を飾った。

 試合を通して3本のマッチポイントをしのぎ、2時間42分に及んだ死闘を制したデルポトロにとっては、これで今月初めのメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2018)に続き2週連続のツアー優勝。世界ランキング1位のフェデラーに今季初黒星をつけ、自身の連勝も11に伸ばした。

 2009年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2009)を制すも、キャリアを通して手首の故障に悩まされてきた29歳は試合後、「まだ震えている。言葉で言い表すのは難しいが、夢みたいだ」と語った。「これまでの問題や手術を経て、ここでロジャーを倒してマスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)で優勝したなんて信じられない。最高の気分だ」

 一方、デルポトロと25度目の対戦で7敗目を喫したフェデラーは、第2セットでマッチポイントをしのぐなど、デルポトロの猛攻に耐えて勝負を最終セットまで持ち込んだが、最後はフォアハンドがアウトになり、米インディアンウェルズ(Indian Wells)で行われる今大会で6度目の栄冠はならなかった。

 今季の成績を17勝1敗に落とすも、今大会では開幕からの連勝を自身最長の17に伸ばした36歳のフェデラーは「もちろん悔しい」とした上で、「前に進まないといけない。この気分に浸っている時間はない」とコメントした。(c)AFP/Greg Heakes