【3月8日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の第2回バルセロナ合同テストは7日、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で2日目が行われ、レッドブル(Red Bull)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)がコースレコードを記録し、王座を狙えるだけのポテンシャルを秘めていることを示した。

 165周を走行したリカルドは、10年前にフェラーリ(Ferrari)時代のフェリペ・マッサ(Felipe Massa)が記録した最速タイムを更新する1分18秒047を記録した。

 本来であれば6日に走行するはずだったが、体調不良により参加を見合わせていたリカルドは、「今日は良い日だった。何とかなった。今日は緩い走行計画だったから、これほど走れるとは思っていなかったし、それでも全日通してできたのは良かった。今日はよく眠れそうだよ」とコメントしている。

 昨季王者、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が1分18秒400で2番手、チームメートのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が1分18秒560で3番手につけた。

 レッドブルとメルセデスがトップを占める中、マクラーレン(McLaren)は再び散々な一日を過ごした。

 前日にストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)が3度もトラブルに見舞われたマクラーレンでは、今度はフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)がいら立ちを募らせることになった。

 アロンソは47周を走行後、オイル漏れによりピットに戻らざるを得なくなった。ガレージではメカニックが忙しなく動き、6時間かけてルノー(Renault)のエンジンを交換。アロンソは再びコースへ戻り、セッション終了までに周回を10重ねた。

 25日にオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2018)決勝が迫る中、マクラーレンは合同テスト参加チームの中で周回数が最も少なくなっている。

 アロンソは「(オーストラリアGPが開催される)メルボルンの10周目にこういったことが起こらないことを願う。ある意味では、学びとして役立つし、マシンがより強くなっていっていることには満足している。今日タイムを残せなかったことは心配していない。明日オーストラリアに行ったとしても、大丈夫だっただろう」とコメントしている。

■第2回合同テスト2日目の結果

1位:ダニエル・リカルド/レッドブル - 1分18秒047(165周)
2位:ルイス・ハミルトン/ メルセデスAMG- 1分18秒400(90周)
3位:バルテリ・ボッタス/ メルセデスAMG- 1分18秒560(85周)
4位:セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)/フェラーリ(Ferrari) - 1分19秒541(66周)
5位:ブレンドン・ハートレー(Brendon Hartley)/トロ・ロッソ(Toro Rosso) - 1分19秒823(119周)
6位:フェルナンド・アロンソ/マクラーレン - 1分19秒856(57周)
7位:カルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)/ルノー - 1分20秒042(88周)
8位:ロマン・グロージャン(Romain Grosjean)/ ハース(Haas F1 Team)- 1分20秒237(78周)
9位:キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)/フェラーリ - 1分20秒242(49周)
10位:ランス・ストロール(Lance Stroll)/ウィリアムズ(Williams) - 1分20秒349(63周)
11位:ニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)/ルノー - 1分20秒758(102周)
12位:エステバン・オコン(Esteban Ocon)/フォースインディア(Force India) - 1分20秒805(130周)
13位:シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)/ザウバー(Sauber) - 1分20秒919(160周)
14位:セルゲイ・シロトキン(Sergey Sirotkin)/ウィリアムズ - 1分22秒350(80周)

(c)AFP