【3月7日 AFP】ファンが物を投げ込み、相手チームの監督を負傷させて処分を受けたサッカーギリシャスーパーリーグ(1部)のPAOK FCのサポーター約40人が6日、生放送中だった国営テレビ局ERTのスタジオに侵入し、司会者に抗議の声明文を5分にわたって読み上げさせる騒ぎがあった。

 ファンの抗議は2月末のオリンピアコス(Olympiakos)戦がファンの行動で中止になり、チームが勝ち点3はく奪などの処分を受けたことに対するもので、サポーターはその後、静かにスタジオを去り、逮捕者は出なかった。

 サポーターはリーグによる処分が「スポーツ史上最大のスキャンダル」だと主張しており、クラブの全サポーターに向けて8日にテッサロニキ(Thessaloniki)市中心部で、そしてAEKアテネ(AEK Athens)と対戦する11日の試合前に行う抗議デモに参加するよう呼びかけた。

 これに対し、ERT側は「サッカーチームのファンが、生放送を行っていたERTのスタジオにこの上なく強引な形で侵入したことを非難する」と声明を発表。「スポーツマンシップにまったくふさわしくない、極めて非民主的な行動」により、番組の正常な進行が妨げられたと訴えた。

 2月25日のPAOKとオリンピアコスのリーグ戦では、ホームのPAOKのファンが客席から投げ込んだ物がオリンピアコスのオスカル・ガルシア(Oscar Garcia)監督に当たり、監督が負傷したため試合が中止になった。

 リーグはその後、試合をオリンピアコスの3-0の勝利扱いにした上、PAOKに3万ユーロ(約390万円)の罰金と勝ち点3ポイントのはく奪、さらにはリーグ首位で優勝争いのライバルであるAEKアテネ(AEK Athens)との試合を含む、ホームゲーム2試合の無観客という処分を科していた。

 PAOKはガルシア監督がけがをしたふりをしていたと主張し、リーグに異議を申し立てている。しかしガルシア監督はその晩は病院に入院し、神経科医から左顎の違和感とめまい、首の痛み、吐き気があると診断されている。(c)AFP